トリナソーラーの太陽光発電

太陽光発電比較探検隊

トリナソーラーの太陽光発電

世界のインテグレーター企業としての立ち位置

 

トリナ・ソーラー(Trina Solar Limited)は、太陽電池モジュール、太陽光発電システムの供給を目的に、世界各国の施工、販売、ディベロッパーと手を組み事業を推進している会社。1997年に設立され、すでにNY証券取引所に上場しているインテグレーション企業です。インテグレーションというのは統合・一体型という意味で、自ら巨大な供給組織はもたないものの、目的とする供給国現地の組織とともに太陽光発電の設置からメンテナンスまでを実施しています。東京ビッグサイトで開催された新エネルギー国際見本市「スマートエネルギーWeek 2015」は、世界最大級のイベントとして注目を集めていますが、同社の会長兼最高経営責任者・高紀凡 は、基調講演の要請にも応じ、「“Smart Energy Together/みんなでスマートエネルギー」について、自社のミッションを語っています。CEOの高(Gao)氏は、「中国における太陽光の発展と国際協調」というテーマの中で、競争力に富んだ容量(発電能力のある)を誇る世界屈指のサプライヤーとして、国際的な需要に応えていくための中国太陽光発電メーカーの立ち位置と存在力は、これまでにないほど重要になってきたと語っています。

 

世界企業としての強みを消費者の利益に

 

こうした基調講演のテーマやスタンスからもわかるように、同社の強みは、進出を計画する現地各国に積極的に出向き「現地の法人企業や有力な組織とスクラムを組んでいること」。自社製品の優秀性にこだわるという企業とは違って、現地の優良企業と一体化することで、すぐれた製品を生み出し供給している点にあります。現地企業とのインテグレーション組織は、地元供給エリアの消費者に対して信頼性を獲得するスピードが格段に速く、また営業許可などに必要な複雑な手続きも迅速に終わらせることができるというメリットがあります。こうした利点は企業サイドにのみもたらされるものではなく、「現地のニーズをすばやく吸収して、製品や価格設定などに反映させることができる」という意味で、消費者にも十分な利益が還元されています。営々とした努力で時間をかけて築き上げてきた自社組織や自社固有の技術とは異なり、ある意味で“守るべきもののない強み”は、すぐれた革新性やクオリティ、意思決定から実行までのスピードが極めて速い垂直統合による一貫生産体制、さらに環境責任という目線で機能するチェック体制の構築などにも生かされています。企業経営のグローバル化は、とくに太陽光発電の事業展開において、日本がもっとも不得意とするところであり、かなりの出遅れ感を認めざるを得ないところですが、設立当初から軸足を世界・海外に置いている企業との強みの差がくっきりとあらわれているような気がします。

 

総量にして7.4 GWを超える累積ボリューム

 

トリナ・ソーラーは、会社設立から今日までのあいだに「総量として7.4 GWを超える累積ボリュームのソーラーパネル」を世界各国に設置しています。また太陽光パネルとしての品質水準や信頼性の評価に公平性を保つため、設計・製造、施工、メンテナンスにいたるまで、第三者機関における実証試験を行い、他社大手メーカーとの比較実験なども積極的に行ったうえで、高い品質と性能が認められています。こうしたクオリティレベルをバックに同社では「25年間のリニア出力保証」を設定しており、設置1年目は97.5%以上の出力保証、2年目以降においても出力低下を毎年0.7%以下に抑制するというユニークな視点での保証・約束を推進しています。この“出力低下を毎年0.7%以下に抑制”という数値から計算すると、同社から購入したソーラーパネル(太陽光発電システム)は、設置から10年経っても当初比90%以上の出力を保証されていることになります。

 

「単結晶&多結晶」で現地ニーズに対応

 

たとえば同社には「DC05A Honey M モジュール」、「PDG5フレームレス両面ガラスモジュール」、「PC05A Honey モジュール」、「PC14 発電事業用モジュール」などがありますが、セル自体が単結晶型のモジュールもあれば多結晶型のモジュールもあり、住宅用・産業用ともに、現地のニーズにあわせて柔軟に対応してきる姿勢がうかがえます。一例としてご紹介すれば、「DC05A Honey M モジュール」は単結晶型のモジュールで、受光面積が広く太陽光を余すところなく吸収できるように設計されているのが特徴で、セルによる高出力で十分な電気エネルギーを供給できるような構造になっています。限られたスペースの有効利用を実現したい住宅や産業用としても評価の高いモデルです。「PDG5フレームレス両面ガラスモジュール」は多結晶型のモジュールを搭載しており、フレームレスであること、両面ガラスモジュールであることに特徴があります。フレームがなく両面であるぶんだけ受光面積が拡大し、電力エネルギーとしてのパワーが増大します。酸、アルカリ、砂などが原因の自然劣化に強く、PID(太陽電池出力低下現象)の心配も軽減しています。